9.02.2010

Book | 結婚失格

著者:桝野浩一

男にとって別れはいつも「寝耳に水」。家の鍵は取り換えられ、妻の雇った弁護士から身に覚えのない非難の文書が。親権をめぐる裁判所での話し合いは、想像を絶する冷酷な展開に…。子どもたちに会いたい!男女の温度差が激しいとされる「離婚」を男の視点で描き、賛否両論を呼んだ衝撃の実録小説。
(amazon bookより抜粋)


こんなにプライベートな所を自ら赤裸々に書いていいいのかと読み手なのに心配してしまった。
読んでいると、主人公の妻がすごい悪く見えてくるんだけど、よく考えたらどっちもどっちに思えてくる。
なんか二人ともどうしようもないなって思えてくる。
二人とも駄目だ!子供が可愛そう!って嫌悪感すら覚えるけど、それが人間らしいとも思ってしまう。
絶対普通だったら見れないこういう心境や人の動きを体験できておもしろかった。


この本を読んでいると、終始主人公の味方をしたくなるが、町山さんの解説を読むと主人公の落ち度がはっきりと見えてくる。
しかもそれを読んでいると少し自分とかぶるところがあって、なるほどと思った。
気をつけなきゃ危ないw


この人はすごい生きづらいだろうな。
すごいリアルですごい痛々しい。
その中でも救われるのはやっぱり短歌でした。


★★★☆☆




↓をポチっとしてもらえるとちょっとうれしいですw

0 件のコメント:

コメントを投稿