
題名的に話の流れはバレバレなのですが、それでもおもしろいのはすごいと思う。
内容は非常に社会的で、ずっと進化してきた医学が、だんだん神的な領域まで及び始めてきてそんなところに警鐘をならしているのかなと感じた。
いろんな人の思惑があって、物語はあんな状況になってしまったのだけど、結局は人間のエゴで人間の狂気が秘められていた。読んでいると、とてもバカらしくて、情けなく感じるけど、そういう人間がいることも理解できるし、案外そういう理由でそういうことを研究している人もいるのかもしれない。
この物語はあることに対して、普通この題材を扱ったら恐怖とかホラーみたいな話になりがちなんだけど、しっかりと当事者の気持ちを考えていて好感が持てた。
自分が実際その状況になったら、そんなに絶望はしないと思っているけど、実際にいたらやっぱり気持悪く感じるのかもしれない。
そのうち本当に起きるかもしれないようなことだから、より考えさせられた作品だった。
★★★★☆
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