8.12.2010

Book | シアター!

著者:有川浩

小劇団「シアターフラッグ」―ファンも多いが、解散の危機が迫っていた...そう、お金がないのだ!!その負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。新星プロ声優・羽田千歳が加わり一癖も二癖もある劇団員は十名に。そして鉄血宰相・春川司も迎え入れ、新たな「シアターフラッグ」は旗揚げされるのだが...。
(Google ブック より抜粋)


おもしろかった!
やっぱりこういう演劇とかサブカルチャー題材のものは好きみたいです。

この話のおもしろいところは兄である司の劇団の再生っぷりにあると思います。
社会人としての能力を持って、劇団を再生していくのですが、劇団の人たちがお金なんてどうでもいいていうのもわかる。
制作目線から劇団のことを見れるっていうのも新鮮だったと思います。

そしてさらに司のいいところは、演劇を経験していない分、劇団の人たちの特有の喜びというか輪に入れなくて、悔しいというかちょっと悲しいというかそのなんとも言えない感情がとてもよかったです。
すごい共感できたし、謎にキュンキュンしました。

全体の流れとしては、かなりうまくいきすぎ感もありますが、なんだか夢を与えてくれる作品だったと思います。

有川さんの作品は初めてでしたが、とても読みやすかったので、また読んでみたいと思います。
とりあえずお兄さんのツンデレっぷりというか、弟をほっとけない感じが良かったです。


★★★★★



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