9.17.2009

Book | レインレイン・ボウ

著者:加藤 朋子

高校の部活の仲間が チームメイトの死をきっかけに 再び集まるはなし。
それぞれのその後と今が描かれている。

若干ミステリーの日常の謎タイプのお話だった。
こういうちょっとだけミステリーの話はけっこう好き。
短編集なんだけど、一つにつながっている。
だけどそれぞれの話もしっかりしていて、飽きずに読めた。
きれいな友情だけじゃなくて、汚いものもある。
部活だけのつながりってだけでつながることもある。
いろんな友情やいろんな思いが読めた。

この話のいいところは物語のカギを握っている登場人物が最後まで出てこないこと。
ふつうなら気になるけど、これは不思議と気にならなかった。
たぶん本人が出なくても、ほかの人がその人心情を代弁してくれたから。
うまいなと思った。

読み終わると題名の意味が効いてきます。

★★★★☆

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