
インド・カルカッタの売春窟に生まれついた子どもたち。ある日、子どもたちはカメラと出会い、自分たちに無限の未来と希望がある事を知る。
第77回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞受賞作品です。
第77回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞受賞作品です。
ドキュメンタリーです。
ある写真家がインドの売春街に住んでいる子供たちにカメラを渡す。子供たちは自分の好きなように写真を撮ってくる。
初めて持ったカメラで本当に楽しそうに撮影している彼らを見ているとこっちも嬉しくなってくる。
しかし、彼らには逃れられない現実が待っている。
見ていて思ったのは、インドの子供はとても大人だったということ。
貧しくてもちゃんと夢を持っている。ちゃんと子供らしい夢を持っている。
しかし一方で、それは叶わないということもわかってしまっている。もしくは諦めてしまっている。
日本だったら頑張れって言われるところを馬鹿呼ばわりさせる。
自分が日本で生まれてよかったという気持ちとなんか悔しい気持ちがわきあがった。
彼らは本当にいい写真を撮る。
自分がそこらへんをパッと撮った写真と全然違う力のあるものを撮る。
なんでだろう。変な欲がないからかな。本当に心底楽しんでいるからかもしれない。
映画の中である子供が
「誰かが死んだりいなくなっても、写真さえ撮っていればいつでも会える」
と言っていた。
写真をこんな気持ちで撮ったことはない。
この言葉から今のインドという国がどういう国か一番わかった気がした。
この映画で写真家は彼らを救おうとしたけど、結局半分も救えなかった。
でも半分は救えた。ここに写っていない同じような人たちはごまんといるんだろうけど。
この写真家も自分の非力さを痛感したんだろう。
でも半分は救えてよかった。
本当にいろいろ考えさせられる映画。
写真好きな人はもちろん、こういう問題に興味がある人にオススメです。
できればみんなに見てもらいたい作品です。
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